| 慕情 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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映画の原題は「Love is A Many-Splendid Thing (恋はすばらしきもの)」。1955年、米国・20世紀フォックス制作のカラー作品。中国人の父とイギリス人の母を持つ混血児の女医、ハン・スーイン女史の自伝的小説「A Many-Splendid Thing」を映画化した。原題と同名の主題歌(サミー・フェイン作曲、フランシス・ウエブスター作詞)が世界的に大ヒット。ジェニファー・ジョーンズの熱演と香港ロケの美しさが話題となり、大ヒットした。 ストーリーの舞台は、朝鮮戦争(1950年)が起きる直前の香港。スーインは国府軍の軍人だった夫が戦死して以来、香港の大病院に勤務。仕事いちずに打ち込み、誰からも慕われていた。その未亡人としての寂しい生活に転機が訪れたのは、病院関係のパーティーの夜。スーインがテーブルに置き忘れた扇と手袋を見付け、手渡してくれたことをきっかけに、米国人の新聞記者、マーク・エリオットと知り合った。 やがて二人は恋に落ち、病院の裏のビクトリア港を見下ろす丘で逢う瀬を重ねるが、マークにはシンガポールに妻がいた。このマークの妻はすでに愛し合っていないのにもかかわらず、離婚を拒み、別れようとしない。それでも、スーインは「結婚は問題ではない。私たちの愛こそ大切」とマークにすべてをゆだね、二人はひたむきに恋を貫こうとするが、運命の神は二人の間を引き裂いてしまう。マカオへと旅行に出掛けた二人のもとに、マークが勤める新聞社から「朝鮮戦争の取材に行け」との電話が入ったのだ。マークは後ろ髪を引かれる思いで朝鮮半島へと旅立っていった。 スーインのもとには、戦場に飛んだマークから次々と手紙が届いた。スーインもせっせと返事を認めた。だが、ある日、マークが戦死したことを報じる記事が新聞に載った。スーインは一人、よろめくようにしてマークと楽しい時を過ごした思い出の丘に登り、マークの幻を追って涙を流し続ける。「死のう」……。だが、その思いを押し止めたのは、マークが繰り返しスーインに語った理想の言葉だった。「僕の分も長く、幸せな一生を送って欲しい。僕との真実の愛を、医学を通じてたくさんの人に広めて欲しい」。 |
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